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2018年3月15日
こども夢・創造プロジェクト
「大体大DASHスポーツ・ラボ“巧みなボールさばきを身につけよう!”」を開催しました

2月24日(土)、3月3日(土)、10日(土)の3週にわたって、城東スポーツセンターにて、大阪市と民間企業・団体の協働により実施している「こども夢・創造プロジェクト 大体大DASHスポーツ・ラボ“巧みなボールさばきを身につけよう!”」が開催されました。

同プロジェクトは、年間を通じて「スポーツ」「文化」「科学と自然」「ものづくり」などの分野で様々なプログラムが展開されています。

◎こども夢・創造プロジェクトHP

「大体大DASHスポーツ・ラボ“巧みなボールさばきを身につけよう!”」と題して開催された今回のプログラムでは、大阪市内在住小学5年生~中学1年を対象に開催し、本学の女子ハンドボール部監督 楠本繁生教授、同部コーチ 下河内洋平教授、男子ハンドボール部監督 下川真良講師、そして女子ハンドボール部の選手らが子ども達の指導にあたりました。

女子ハンドボール部楠本監督・選手と参加者で記念撮影

女子ハンドボール部楠本監督・選手と参加者で記念撮影

本プログラムは各回で講師を変えて「巧みなボール操作の技術」とその動きを支える「トレーニング科学」について、ハンドボールを題材に楽しみながら進められました。

第1回の2月24日(土)では、女子ハンドボール部コーチの下河内教授による授業でした。

初回の授業ということで、「ボールを投げる」という動作に関わる体の動きを、細かく分けてていねいに説明をしながら段階的に「投げる」というメカニズムを伝えました。子ども達は、はじめは中々上手に体を使えなかったのが、一つひとつの構造を理解していくにつれて段々と投球フォームが整っていき、授業の最後には二人組の遠投ができるようにまで発展。これには子ども達自身が驚きを隠せない様子でした。

女子ハンドボール部コーチ 下河内洋平教授

女子ハンドボール部コーチ 下河内洋平教授

第2回の3月3日(土)は、男子ハンドボール部監督の下川講師による授業。前回のおさらいを行った後、ハンドボール特有の「シュート」の技術に挑戦しました。
ハンドボールのゴールを目掛けてボールを投げるというコントロールの難しさになかなか上手くいかず苦戦をしていましたが、何度も練習をするうちに段々と上達し、最後には全員がハンドボールの醍醐味でもあるジャンプシュートができるまでに上達しました。授業の後半はミニゲームを行い、子ども達は初めてのハンドボールのゲームを体験しました。序盤はお互いに譲り合うような場面が多くみられましたが、ゲームに慣れてくると声も出てきて、全員が汗いっぱいになるまでゲームを楽しみました。

男子ハンドボール部監督 下川真良講師

男子ハンドボール部監督 下川真良講師

第3回の3月10日(土)は、女子ハンドボール部監督の楠本教授による授業。最終回となった今回では、これまで学んだ技術を意識しながら主に実践形式のミニゲームを実施しました。

ミニゲームでは迫力あるジャンプシュートがいくつもみられ、これには楠本監督も「先週もジャンプシュートはやったけど、試合形式になると全然出なくなったと聞いていた。そこでジャンプシュートを意識して打たせようと思い、通常のシュートは1点、ジャンプシュートは2点の特別ルールを設けてやりました。これがすごく良かったと思います。短時間の中で最初から爆発的なパワーが出せないのはチーム作りとも重なるところなので、授業の協力をしてくれた女子ハンドボール部の学生にとっても良い経験になりました。我々のチームのミーティングでもそういう話をしようと思います。こういう機会を通して勉強させてもらいました」と今回の授業の感想を述べました。

ダイナミックなジャンプシュートを打つ参加者

ダイナミックなジャンプシュートを打つ参加者

最終回には指導者役として9名の女子ハンドボール部の学生が参加しました。 彼女たちの中には教員志望の学生も多く、将来ハンドボールの指導者を目指す岸本栞奈選手(本学3回生)は「小学生は説明しても理解してもらえないことが多い。分かりやすく、かみ砕いて話す練習になると思って、そこを意識して説明するよう取り組みました」と子どもを指導することの難しさを語りました。

最終回の授業のウォーミングアップの内容やミニゲームの前に行ったパスゲーム(パスを7回つなげばオフェンスの勝ち。インターセプトされるか、ボールを持った人がタッチされるか、ボールがコートの外に出ればディフェンスの勝ち)は学生が考えたもの。普段とは違うハンドボールとの関わり方は学生にとっても貴重な経験となったようです。

女子ハンドボール部の学生が考えたゲームに取り組む参加者と学生

女子ハンドボール部の学生が考えたゲームに取り組む参加者と学生

本学の女子ハンドボール部は現在インカレ5連覇中。楠本教授は「登る山が大きければ負担も負荷も大きくなる。そこをチームとしてどこまでやれるか」、次年度大学ラストイヤーを迎える岸本選手は「プレッシャーはすごいあるんですけど、良い形で後輩にバトンをつなげるようにしていきたい」とインカレ6連覇へ向けての意気込みを語りました。

大阪体育大学では、大体大ビジョン2024にもとづき、本学が有する教育・研究成果や、本学の運動クラブや学生アスリートを活用した地域におけるスポーツ推進活動の充実を図る「拠点づくり」ビジョンの具現化に取り組んでいます。