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2017年11月10日
体操競技部(女子)、世界的コーチ・ステイシー・ウメ氏によるワークショップ開催

体操競技部(女子)を前に講義するステイシー・ウメコーチ

体操競技部(女子)を前に講義するステイシー・ウメコーチ

 

オーストラリアで数々のエリート女子体操選手のコーチとして活躍してきたステイシー・ウメ(Stacey Umeh)氏を招き、本学体操競技部(女子)および浪商高等学校体操部(女子)、さらにトップスポーツクラブのジュニア選手を対象としたワークショップが開催されました。

リオデジャネイロオリンピック、そして今年10月にカナダで開催された世界体操競技選手権の日本女子代表で、DASH認定アスリートの宮川紗江選手も参加して行われたこのワークショップは、体操競技において技術力とならび重要な要素である「芸術性」を高めることにフォーカスし、体操競技以外でもシンクロナイズドスイミングやフィギュアスケートのパフォーマンスに関するコンサルタントとしても著名なウメコーチから、理論と実技の両方を学べる貴重な機会。参加した選手は、体操競技部・トップスポーツクラブ特別指導コーチである小林隆氏の通訳のもと、時にユーモアを交えたワークショップに目を輝かせながら取り組みました。

 

世界体操競技選手権日本女子代表で、DASH認定アスリートの宮川紗江選手も参加

世界体操競技選手権日本女子代表で、DASH認定アスリートの宮川紗江選手も参加

 

前半は体操競技部、浪商高等学校体操部の女子選手対象のワークショップ。理論の説明でウメコーチは、体操競技における芸術性を高めるために必要な要素として、「演技を構成する技の一つひとつにおける高い技術力」「体全体を使って表現する能力」「言葉ではなく、動きで感情を伝える能力」「状況や見せる対象に応じて強弱や緩急を使い分ける動き」「他の人とは違う動きで表現する創造性」「音楽のテンポやスピードに合わせることができる能力」を挙げました。加えて、状況に応じたアイコンタンクトの使用など、実践的な技術についても説明し、後半の実技指導で具体的な練習方法を紹介しました。

音楽に合わせてテンポよく行われたダンス練習で選手たちは、「キツイ…」と本音を漏らしながらも、新しいことを吸収できるとあって興味津々。ウメコーチのしなやかで美しい動きに合わせ、Hip-Hop、サンバ、ラテンなどさまざまな音楽に乗って体を動かす普段とは違う練習に、全員が満面の笑みを浮かべながら楽しんでいました。

 

ワーク中

 

後半はトップスポーツクラブのジュニア選手対象のワークショップ。体操競技のためのダンストレーニングの有効性を、ジュニア選手にもわかりやすいように、身振り手振りをつけて説明しました。ウメコーチは、筋力、柔軟性、表現力、豊かな顔の表情、リズム感、美しい姿勢の向上・強化など、体操選手がダンストレーニングにより得られることは数多くあるとし、選手たちと実際に体を動かしながら、その実践方法を伝えました。

 

ワーク中

 

 

世界的コーチの言葉に、目を輝かせるジュニア選手

世界的コーチの言葉に、目を輝かせるジュニア選手

 

今年8月の第71回全日本学生体操競技選手権大会(全日本インカレ)において、悲願の1部に返り咲いた体操競技部女子。今回のワークショップで得たトレーニング方法により表現力・芸術性にさらに磨きをかけ、今後ワンランク上の舞台で輝かしい演技をみせてくれるものと期待がかかります。

 

【Profile】 STACEY UMEH

STACEY UMEH is one of Australia’s leading elite Women’s Artistic gymnastics coaches and movement specialists, having coached such successful Australian female gym- nasts as Lisa Skinner, Danielle Kelly, Naomi Russell, Amber Fulljames. She has also acted as a creative movement consultant to many other Gymnastics, Synchronized Swimming, Dance and Figure Skating champions including 1994 Commonwealth Games Gymnastics All-Around Cham- pion, Stella Umeh and the 2000 Olympics Games Cana- dian National Synchronized Swimming Squad.