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2017年10月19日
第1回「学業充実ワーキンググループ」〜日本版NCAA創設に向けた学産官連携協議会〜

会議中の様子

 

10月13日(金)、デロイトトーマツグループ セミナールーム(東京都千代田区丸の内3-3-1)にて、スポーツ庁が主催する「日本版NCAA創設に向けた産官連携協議会」の分科会となる「学業充実ワーキンググループ(第1回)」の会議が実施されました。

この会議は、今年9月28日に「日本版NCAA創設に向けた学産官連携協議会」が初開催された際、鈴木大地スポーツ庁長官より発表された3つの分科会(本会と「安全・安心ワーキンググループ」「マネジメントワーキンググループ」)のうちのひとつ。座長には友添秀則教授(早稲田大学)が就き、A班とB班にそれぞれ8名ずつ、計17名が参加しました。主な出席者は、スポーツ庁から3名、文科省から1名、早稲田・青山学院・福岡の各大学、その他サッカー、バスケの連盟、協会といった方々で、本学からは髙本恵美准教授が出席しました。

会議のプログラムは、前半部分に「日本版NCAAに関わる議論の経緯」「各ワーキンググループの概要及び学業充実ワーキンググループの目的」「情報共有 ①早稲田大学取り組み事例の紹介 ②大学部活動の学業に関する現状」と、後半のワークセッションに結びつけるためのおさらいと情報共有を行いました。そのワークセッションでは、A班で議論した内容を本学の髙本准教授が代表して発表。「学生が学業を受ける権利をどう担保するのかが議論の中心になりました。『競技と学業を両立させたい学生』と『競技中心にしたい学生』、それぞれ意識の違う立場に対してどうアプローチしていくのかも検討課題だという意見があがりました」と総括しました。

本会議を含む3つのワーキンググループは共通して、1回目は「何をするか」という目的に関する討議がメイン課題。日本版NCAAがどうあるべきか、どう機能するべきかについての洗い出しを行います。スポーツ庁が提示する懸念点とは「現状において、運動部活動に偏重するあまり学生の本分である学業がおろそかになっている学生アスリート」と指摘した上で「体育会に所属しているのみでは、教養・インテグリティ等の向上や担保することが難しい状況」としています。

「学業充実ワーキンググループ」では、日本版NCAAに加盟する大学の学生アスリートが社会から高く評価され活躍できるために、担うべき具体的な役割や優先課題について検討していきます。2回目となる次回は11月13日を予定しています。

日本版NCAA創設に向けた学産官連携協議会におけるワーキンググループの開催についての詳細は、スポーツ庁ホームページをご覧ください。