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2017年9月29日
スポーツ庁による「日本版NCAA創設に向けた学産官連携協議会(第1回)」が開催

登壇中の鈴木大地氏(スポーツ庁長官)

登壇中の鈴木大地氏(スポーツ庁長官)

 

9月28日(木)、東京国立博物館平成館大講堂にて、スポーツ庁が主催する「日本版NCAA創設に向けた学産官連携協議会」が初めて開催され、本学からは浦久保和哉Daitaidai Athlete Support & High Performance(DASH)プロジェクト 兼 スポーツ局準備室 ディレクター(スポーツ局準備委員会 副委員長)が出席しました。

本シンポジウムは、「スポーツが大学を変える・大学がスポーツを変える〜日本版NCAA創設への期待とその取り組むべき優先課題〜」と題し行われ、学・産・官のそれぞれを代表する方々が登壇。大学スポーツの発展を戦略的に推進するための闊達な議論がなされました。

ちなみにNCAAとは、アメリカにおける大学スポーツの統括組織で加盟校は1092校、24競技90大会を主催。勉学に励むこと・心身ともに健全であること・公平性とガバナンスの3つを最優先事項として事業が推進されているものです。この日本版を日本でも創設するために、平成28年4月より文部科学大臣を座長として議論がスタート。平成30年度中の創設をめざしています。

学・産・官をを代表し、永田恭介氏(筑波大学学長)、鎌田薫氏(早稲田大学総長)、渡辺夏彦氏(一般(社)ユニサカ代表理事)、鶴岡秀樹氏(ミズノ(株)常務執行役員)、大知久一氏(三井住友海上火災保険(株)取締役常務執行役員)、鈴木大地氏(スポーツ庁長官)の6名が講演。

壇上でスポーツ庁長官・鈴木大地氏は、「大学スポーツは、母校への誇りや愛着と共に地域コミュニティ形成にも寄与する」としてその価値を高く評価した上で、「運動部活動は、学生を中心とする自主的・自律的な課外活動とされ、大学の関与は限定的な場合が多い」「大学スポーツに係わる安全性が十分担保されているとは言い難い」「73%の大学が運動部学生に特化した学習支援が必要と感じている」といった現状課題を指摘。大学横断的かつ競技横断的に組織化していくことが必要だと結論付けました。

学産官連携協議会では、今後「学業充実WG案」「安全・安心WG案」「マネジメントWG案」の3議会を設定し、10月〜来年2月までの間に4〜5回の会議を設けて進行。来年3月の最終報告にむけて議論されます。

また、同協議会では「大学スポーツ振興 日本版NCAA情報共有グループ」としてFacebookが開設されています。詳しくはこちらをご覧ください。

https://www.facebook.com/groups/1417631311630329/